こんにちは。生物科の橋本です。
GWが終わり,勉強に気合が入っている学生もいればなにから手をつけていいかわからず,右往左往している学生もいると思います。
そして、そんなこんなしているうちに、もう6月も3分の1が終わろうとしています。
そこで,今回は「生物」の勉強法をお勧めの参考書とともに年間スケジュールで紹介していきます。
「受験で生物が必要!」という人は必見です。
高1、高2の方は少しでも早く取り組んでくださいね。
やっぱり教科書が一番
さて、まず年間として,使用してほしいのが「生物基礎・生物」の教科書を強くお勧めします。
出版社は特に指定はありません。
「教科書」は最強の参考書です。
私だけでなく、どの先生も模擬試験や問題集などの点検、入学試験の研究などをするときには,教科書を基準にします。
もちろん、問題をつくる人だって同じす。
教科書に載っていない内容は,大学入試において基本的には出さないとされているからです。
ま、たまに逸脱している大学もありますが、、、、
入試問題は基本的には教科書がベースになるので,教科書を手元に置きながら学習すると良いでしょう。
まずはこのことを抑えておいてください。
さぁ、その上で何をしていくのか。
では,さっそく6月から始めるとして,年間スケジュールを見ていきましょう。
基礎の完成
※見分けが難しい、、、
リードLightノートは,生物基礎の問題が「145問」、生物の問題が「266問」あります。
合計で411問を2ヵ月間なので,1日平均7問こなせば終わります。
ですが,キリが悪いこともあると思うので,7問~15問のあたりでキリがいいところまでやりましょう。
毎日できない学生は,日割りでなく自分のスケジュールにあった問題数をやっていきましょう。
私のおすすめの使い方は
初見で解けた問題にスラッシュ「/」をつける
です。
大問が全部できたら大問に,大問は全部解けなかったけど,大問の中の小問ができたら小問にスラッシュ「/」をつけていきましょう。
重要なのは,「解けた問題」にスラッシュ「/」をつけるということです。
生物の問題は,何周も周回するという目標でなく,テキストの中でわからない問題を無くすことを目標にしてください。
つまり,1回間違った問題だけを2周目で解いてほしいので,「できた問題」にスラッシュ「/」をつけましょう。
※リードLightノートが簡単だなぁと感じた人は,「リードα」でも良いでしょう。
おそくとも夏前にはこれで生物を学ぶための基礎を作り上げてください。
実践力を身に着ける
基礎ができあがったら、実際の入試問題を解いてみることが重要です。
ただ、やたらめたったらに過去問題を解けばいいというわけではありません。
よく出る問題、典型的な問題を解くことが重要です。
決してあせってはいけません。一歩ずつ進んで着実に力をつけましょう。
そこでおすすめなのが『生物の良問問題集』(旺文社)です。※以下「良問」と表記
- 8・9月 生物の良問問題集 1周目
- 10月 生物の良問問題集 2周目
良問は,全部で287問収録されています。
そして構成が,「確認問題」「必須問題」「レベルアップ問題」に分かれているのです。
まずは「確認問題」「必須問題」から始めましょう。
その後に「レベルアップ問題」です。
「確認問題」「必須問題」が全然解けない場合は,基礎事項が知識として定着していない状況です。
もしも,そのような状況である場合は,教科書などに戻る必要がありますが,時間もないので良問で解けない問題は教科書に戻りながら,インプットしていきましょう。
照準を定め、志望校を狙い撃ち
ここからは,偏った勉強をしていきます。
「偏った勉強」というのは,「志望校の狙い撃ち」です。
- 11・12月 過去問・出題テーマ別対策
そもそも,自分の志望校や滑り止めの大学が,マーク式か記述式か把握できているのか!
もう少し踏み込むと,
- 知識問題が多いのか,
- 計算問題がでるのか,
- 考察問題がでるのか,
の確認が必要です。
実はこれ、できれば5月・6月のうちに確認するのがおすすめです。
自分の最終的な目標は,生命現象を説明できるようにならないといけないのか,それとも知識だけでいいのか を知りながら,学習するのでは差がつきます。
自分の志望校にあった対策するために,おすすめの参考書は,大森徹先生の「大学受験Doシリーズ」です。
といった参考書があるので,自分の志望校に合わせながら,過去問と同時並行で進めましょう。
最終調整
- 1月 過去問
生物の勉強の注意点は,この時期になると教科書と資料集を眺めているだけになってしまうことです。
この時期に行ってほしい学習は,多くの問題に触れることです。
それは,生物の問題を解いていると「うわぁ,どっちだっけ。」と悩むことがあります。
この回数をできるだけ増やしたいです。
増やせば,増やすほど入試本番でそうなる確率が下がります。
教科書や資料集をただ眺めていると,印象をつけて覚えることができません。
そのため,本番に「うわぁ,どっちだっけ。」となる可能性が高くなってしまいます。
ただ,注意点があります。
難しい大学の過去問(考察問題ばっか)を解きまくっても得られるものは,この時期になってくると少ないです。
そのため,基礎を固めることを意識しましょう。
もし,最適な過去問がない場合は,河合塾から出版されている「らくらくマスター」などに取り組むと良いでしょう。
この時期でこの参考書にわからない問題があったらまずい状況なので,間違った問題は絶対に理解し覚えましょう。
資料集も心強い味方!でも、、、
最後に,教科書の内容では足りないと思う場合は,第一学習社から出版されている「スクエア 最新図説生物 neo」や浜島書店から出版されている「ニューステージ 生物図表」などをもっていると良いでしょう。教科書に書かれていないことも記載されているので,理解が深まるでしょう。
ただ,生物の勉強の注意点は「生物の勉強をやりすぎてしまう」ことです。
生物の勉強にはまってしまうと,かなりの時間を消費してしまいます。
一日中生物の勉強をしていても飽きないのです。←私だけかも。。。。。。
何を伝えたいのかというと,「英語・数学」の勉強に力を入れてほしいということです。
英語と数学の勉強をおろそかにして「生物」の勉強をすることは避けてください。
生物だけができても,受験は成功しないということを知った上で,6月の「今」から進められそうな学生は進めてください!
次回は,志望学部別に「傾向と対策」を紹介していきます。
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