こんにちは。生物科の橋本です。
さぁ、いよいよ始まりました。新年度。
そろそろ受験生や高校2年生は受験科目を考えなければなりません。
さて、そんな新年度ではありますが、当ブログでは、前回の続き,生物・物理論争をしていきましょう!
1.物理と生物を悩むのは誰
予備校講師をしていると,,,
毎年 相談にくる生徒が多いのは国公立文系・国公立理系・私立医学部・私立獣医学部志望の子が多いです。
・国公立文系は,共通テストで「化学基礎と物理基礎セット」あるいは「化学基礎・生物基礎セット」のどちらかをとるという選択に悩まされます。
もしくは,発展1科目「物理・化学・生物」から1科目が多いですね。
・国公立理系は,学部によって変わってきます。
自分の志望している大学の試験科目は確認しましょう。
工学部は基本,生物で受けられないところが多いです。
また,医学部や薬学部も生物では受けられない大学があります。
私立医学部は,生物で受けられない大学はありません。
そのため,一番生徒から相談を受けることが多いです。
・私立獣医学部は,そもそも物理で受けられる大学が,日本大学,北里大学,岡山理科大学しかありません。
酪農学園大学,日本獣医生命科学大学,麻布大学は物理では受けられないので,獣医学部に行きたい生徒は,選択肢を狭める必要はないので,生物か化学を選択したほうが良いです。
ただ,この化学にするか 生物にするかはしっかり吟味する必要があります。
麻布大学の生物はマーク式ですが,試験問題の冒頭に「解答は複数の場合もある」と書かれているように,全ての問題についていくつの答えがあるかわからない試験となっています。
正確な知識が必要になる問題です。
2.結局,選択どうすればいいのに極論で答えます。
王道の極論は,「興味のある単元の科目を選択する」「数学が得意で物理に抵抗がなければ物理」です。
ですが,ここでは志望校ごとにみていきましょう。
・国公立文系は,化学基礎ともう一つ基礎科目を物理基礎にするか,生物基礎にするか。
実際ここには大きな差はないでしょう。ただ,2023年度の生物基礎は大問2にあった思考力が問われる問題で差がついてしまいました。
生物基礎を選んだ場合は,しっかりと少し長めの問題を読んで解く練習をしておきましょう。
また,発展科目を物理か生物のどちらかにしようか悩んでいる生徒は,次の国公立理系の記事で書きます。
・国公立理系は,基本的には化学と物理か生物を選択することになります。
※大学によっては,基礎2科目でもいいところもあります。
結論から言うと,物理がおすすめ!
これは,あくまでも現行の共通テストの場合です。
理由は,生物の問題が思考力を問う問題が多く得点が安定しないからです。
また,「得点調整が入るから物理と大きな差がない」という話もありますが,以下の内容を確認しておきましょう。
「大学入学共通テスト受験案内」の得点調整の方法の②に,
「平均点差の全てを調整するのではなく,調整後も平均点差が15点となるようにします。」
と記載されているのはご存知ですか。
2023年度の共通テストの生物の平均点は39.74であり,物理は63.39。
20点以上の差がついたため,得点調整が行われた。その結果,生物の平均点は48.46になりました。
平均点の差は14.93点。
得点調整が入っても平均点の差は、しっかり15点あるのです。
また,理科の共通テスト2科目を受験するときに,生物に時間がかかり難しすぎると化学にまで悪影響がでてしまいます。
2023年度の生物選択には酷すぎる。。。
「生物離れ」が実際に進行しているが,当たり前の結果となりました。
・私立医学部は,国公立理系のようなことはない。
2023年度の入試をみても,生物が不利になることはなかった。2023年は,生物の解きやすくなった大学もあったため,「興味のある単元の科目を選択する」「数学が得意で物理に抵抗がなければ物理」に限る。
・私立獣医学部は,圧倒的に生物一択!もしくは,化学のどちらか。
物理を選択すると上記に述べたように,受験校が減ってしまうので,生物か化学を選択したほうが良いでしょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。次回は、生物の勉強法を年間スケジュールとして記事にさせていただきます。お楽しみに!
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