こんにちは。高橋です。
ここ数年で私が読んだ本の中で一番衝撃を受けたのはおそらく本書だと思います!!
書籍のタイトルを見て「どういうこと!?」と思われた方も多いと思います。
私も思いました。
そういうわけで書店で目にした時に思わず手に取ってしまいました。
「ほめることで子どもの自己肯定感も高められる」という話は色々なところで耳にしますね。
それに、以前の私のブログ記事でもほめることが大事だとお伝えしたばかりです。
子どもが自ら動くようになる! 〜先生のためのブックレビュー『人を動かす』
一体どういうことなのか!?
それは「ほめないで下さい」のところよりも「皆の前で」というところが肝になってきます。
ちなみに私が過去に生徒に向けて伝えたメッセージもありますので、ぜひご覧になってください。
(前編)『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』から読み解く若者心理とメッセージ
YouTubeも前後編に分けましたが、こちらの本の感想、伝えたいことがありすぎて書ききれないので本ブログも前後編に分けてお届けします。
本書の概要
「目立ちたくない」「自分の意見が言えない」「自信がない」という子どもたち・・・
大学教授である著者の金間大介氏は、上記のような状態を「いい子症候群」と名付けており、主体性が発揮できなかったり、自己肯定感が低めだったりする若者に対して警鐘を鳴らしています。
今の若者に起きている心理的な変化を、様々なデータと独自の意見を交えながら説明を進めてくださいます。
金間氏が大学教授として教鞭を執りながら、その講義内で出会った生徒たちの独自の統計も用いているところが、非常に面白く説得力を強めています。
今どきの若者たちがどういった価値観を持っているのか、若者が「いい子」であろうとすることの弊害が社会にどのような影響を与えているのか、発見の多い一冊です。
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感想・学び気づき・アクション
読み進めながら何度も何度も「へーっ!」と声を出してしまいました。
それだけ私には新しい発見の連続でした。
冒頭に述べた通り、なぜ褒めてはいけないのか。
不思議に思い思わず手に取ってしまった本です。
こういう仕事をしていると(していなくても)、どうしても「なんで最近の子は・・・」って思ってしまうこと、しまったこと、ありませんか?
「出る杭は打たれる」といった具合に出る杭になることを極度に恐れる。
横並び主義で主体性があまり感じられない。
そんなことを感じられた読者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
言葉には出しませんし、彼らのことを理解していかねばならないのだということは頭で理解していたとしても、いざ直面するとやりきれない思いをすることもあるものです。
今の若者の価値観がダメだとかいう話ではありません。
「誰かの役に立ちたい」という社会貢献の欲が高いのも今の若者の特徴です。
ただ、誰かの役に立ちたいのであれば、勇気を持って自ら一歩踏み出すことで、今までの自分より大きく成長できるという経験を、もっとたくさんの若者たちに(もちろん大人も)して欲しいと思うのです。
そこでまず私のせねばならないと思うアクションは、
・この書籍の内容を、大人世代にどんどん広めていくこと
やはり私の世代(30代後半)や若い人相手に関わることが多い皆さんは、若者の心理を掴みきれずに悩んでいることをよく見る気がするのです。
その度にこの書籍の内容を伝えています。
まだまだ我々が、若者(いわゆるZ世代あたり)の価値観に戸惑っているのだと思います。
新しい価値観を切り捨てるのでなく、理解し受け入れていくことで、世代が異なっても協力してより大きなことを成していくことができるのであろうと信じています。
まとめ
こちらの本、いろいろな方にお勧めしています。とりわけ私のような仕事をしていたり「最近の若い人は・・・」と言ってしまいそうになったりされる方には。
大切なことは学ぶこと・理解することだと思います。
こちらの本は文体が非常にユーモラスでお説教くさく無く、非常に読みやすいです。
我々がしっかりと相手を理解していき、子どもらを支えていきたいですね。
後編に続きます!がんばって執筆します!
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