国立大学生の40%しか解けない小学校の知識 頭じゃない。手を動かせ。

 ちゃんと答えられますか?

早速ですが、「アリ」を上から観察したときのスケッチを描いてみてください。

いかがでしょうか。しっかり描けましたか?

実はこの問題、小学校3年生で学習する単元に関するものです。

しかし、とある国立大学の学生153名を対象に、文頭の問題を出したところ、正確に昆虫の体のつくりの特徴について理解できた絵を描けている学生は42.5%しかいませんでした。

彼らの答案を分類すると次の4つのいずれかになっています。

みなさんは、どの絵に一番近いですか?

ちろん、正解は③ですよね。

 知っている。でも問われ方が違うとわからない。

今回のポイントは3つ。

  1. 「頭胸腹の3部位に分かれている」
  2. 「足が3対(6本)」
  3. 「足は胸からはえている」

このポイントについては誰もが塾や学校で聞いたことがあるはずです。

しかし、実際の「アリ」などの昆虫たちとその知識が結びついていないのです。

いったいなぜでしょうか。

その答えは「適応」にあると思います。

学んだことを皆さん生活に当てはめていますか。

体験をしていますか。

体験(実用)することがない学びほど価値がないということは、以前書いた福沢諭吉先生の言葉の通りです。

さらに、「学び」の価値が失われるだけでなく、実は学習の「機会・ヒント」も失われているのかもしれません。

 手を動かすということ

数学に関して生徒から寄せられる悩みの多くは「立体図形がわからない」ということです。

空間をイメージすることができない。

立体を切ったときの断面図や展開図を全然イメージすることができない。

この悩み、よくわかります。私もそうでした。

高校時代彼らと同じ悩みを抱えていた私は、ある日百均をボーっと歩いていました。

そこで出会ったのが美しい緑の直方体です。それはオアシス(花を生けるもの)というものらしいです。

形が整っているばかりでなく、ある程度の硬さをもちつつも、カットするにはちょうど良い硬さ。。。

即購入し、家に帰って、参考書を横に置きながら台所からコッソリ持ってきた包丁を片手に、切り刻みました。

傍からみるとなんとも異様な光景。。。

しかし、それをやってから断面図がわかるようになったのです。

※実験をする際は、けがをしないように、細心の注意のもと、周りに迷惑をかけないようにしましょう。

 1人でもアクティブラーニングできる

今流行りのアクティブラーニング。

学校では、「共同(協同)学習」の名の下、複数人でプロジェクトを進め、その中で気づき、学びを深めていくことがしばしばあります。

しかし、学習には必ずしも他者がいる必要はありません。

一人でも体験をし、学ぶことができます。(これが本当のアクティブラーニングではないでしょうか?)

習ったことを、実際にやってみるのです。

そして、手を動かし、夢中になって学んだことは易々と忘れないどころか、受験のときに武器になります。

 書き出すことの大切さ

最近、この「手を動かす」ということをできない生徒が増えているように感じます。

その最たる例は、ノート。先生の発言をメモすることはもちろんのこと、板書を書き写すことすらしない(できない?)子がとても多いです。

まず、書くスピードが遅いです。

書くスピードが遅いから書かない」それゆえ身につかない。→勉強が苦手になる。

負のスパイラルにはまっていってしまいます。

書き出すことは、思考を整理することにとても有用です。

中学入試の算数を始めとして、書き出しまくることによって見えてくる答えもしばしばあるのです。

筆を走らせないことには、作文もすることができません。

ただ腕を組んで「う~ん」と言ってひらめく人はわずかです。

さぁ、手を動かしましょう。

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