こんにちは。代表の斎藤です。
シリーズ「世界を視野に入れる清泉の教育」の第2回は、ベトナムスタディツアーです。
2017年度から開始したこのプログラム。希望者を対象に、ホーチミンにある聖心侍女修道会の修道院訪問や、修道会が経営する、恵まれない子どもたちが通う学校でのボランティアを体験します。
実際に現地に行くからわかること
清泉女学院の先生は、このプログラムの目的を
「ベトナムの「今」を肌で感じ、戦争の遺跡を見ることによって歴史と国際平和について考えること。」とおっしゃっています。
情報化社会の中で育った子どもたちは、様々なことに関する「リアル」に触れる機会がとても少ないように感じられます。
過去、ベトナムにおいてどのような惨劇が繰り広げられたか、そして「今」どのような状態にあるのか。といったことは、ネットや教科書などの本、映画などから十分な知識を得ることができると思います。
もちろん、そういった各種メディアから情報や知識を得ていくことはとても重要なことです。
しかし、それらの知識はメディアなどの媒体を介したものであり、どことなく自分とは無関係のもの、自分の世界とは異なるはるか遠いところで起こったこと。と認識されてしまいがちではないでしょうか。
だからこそ、実際に行って自分の目で見ること、体験することが大切なのです。子どもたちと一緒に時間を過ごす中で、決して恵まれているとは言えない子どもたちがどのような生活をしているのかを学んでいくのです。
そして、一緒に過ごすからこそ、「恵まれていない子」として見られがちな子どもたちから溢れ出る笑顔の源、本当の幸福についても考える機会になるのだと思います。
「リアル」が人を変える
「自分と関係のない世界」と少しでも感じてしまうと人間はなかなかその問題に対して動き出すことができません。「触れる」「会う」「見る」「聞く」といったリアルな経験は意識を変え、行動を変えます。
実際に会う・話す・見る・聞くというリアルな経験が必要ではないでしょうか。
現場に行き、現地の方々と交流をするという経験をしたからこそ、「共に生きる」ことについて考えることができる人間が育つのだと私は思いました。
そんな体験をすることができるのが、清泉女学院中学高等学校のプログラムです。
まだまだ始まって間もないこのプログラムですが、このプログラムに参加した生徒にどのような意識変化が起き、この学校を巣立っていくのか興味がつきません。
スタディツアー参加者の報告の様子はこちらをクリック。
この記事へのコメントはありません。