こんにちは。高橋です。
先生という仕事をしていると、
「子どもに主体性を持たせよう」
という教育論を目にしつつも、こちらが色々と指示をしていかねばと板挟みになることってありますよね。
今回は自己啓発書の王道として有名な、
『人を動かす』(デール・カーネギー)のレビューです。
私が読んだのは5年以上前だと思いますが、やはり名著ですので早めにご紹介したいと思いました。
仕事が忙しすぎて本を読む暇もなくて、どんな本か参考にしたい!
という方はぜひ最後まで読んでいただければと思います。
それぐらいは読みましたよという方も、
私がどのように感じどのように行動しようと思ったかを読んでいただき、
共感していただける部分や、
異なる捉え方をした部分を楽しんでいただければ幸いです。
偉そうにお説教だなんて烏滸がましくてとてもできませんが、
いち塾講師の独り言を楽しんでいただければ幸いですし、
少しでもお役に立てる部分があれば嬉しいです。
本書の概要
「凡百のビジネス書や自己啓発書を読むくらいなら、『人を動かす』1冊だけでいい」と断言する読書家も少なくありません
上記のように断言する読書家も少なくありません。
発売されたのは1937年、全世界で発行部数は1,500万部以上、80年以上読み継がれているベストセラーです。
この本の中では、
- 人を動かす3原則
- 人に好かれる6原則
- 人を説得する12原則
- 人を変える9原則
と30にも上る様々な原則が、数々のエピソードとともに紹介されています。
『笑顔を忘れない』『聞き手に回る』『議論を避ける』『まず褒める』
などといった非常にシンプルな原則の数々ですが、
事例とともに学んでいくことでより深めて読むことができるでしょう。
全ての原則を吸収しようとせずとも、
読み手に対して刺さるメッセージがなんらかあるはずですので、
本書の一部だけでも読むことで得られるものは大きいはずです。
感想・学び気づき・アクション
勉強熱心な皆様だからこそ、今私の記事をここまでお読みいただいているのだと思います。
その皆様にとっては、本書の内容は既にご存知の方も多いのではないでしょうか。
本書を読んだことがなくても、教育やマネジメントの考え方として聞いたことがあるという方も多いでしょう。
そう、世の中大切なことは至ってシンプルなのだと改めて気付かされます。
『盗人にも五分の理を認める』、『重要感を持たせる』、『人の立場に身を置く』
これらの人を動かす三つの原則は私も心がけてきたつもりです。
具体的には、
- 批判をせず塾生の言い分を聞いてみる
- 塾生のできたことに注目し認める
- 自分が思いついたことを塾生の口から言わせるように考えてもらう
といった具合です。もちろんまだまだうまくできないこともたくさんあります。
このブログを書いている今現在、私の学びノートに改めて書き記しました。
とりわけ、昔は生徒の問題行動に対して苛立つことも多かった私ですが、
『盗人にも五分の理を認める』という原則を知って以降は、
生徒がなぜその行動に至ったかを考え、
言い訳をしてもらうようにしたところ、
生徒との関係も良好に築けるようになりました。
まとめ
本書で書かれている内容はとりわけ真新しい訳ではないと思いますが、具体的な事例が多数紹介されており、分かりやすく説得力があります。
また、真新しさを感じないのは、それだけこの本が広く世に読まれてきたのだと感じさせられます。
生徒の良いところを見つけるよう努め、そこを褒める。
これを実践していくだけでも本書からの学びは充分すぎるはずです。
私もまだまだ修行中の身です。
生徒が主体的に動けるようになり、豊かな未来を創っていけるようになることが、私の使命だと改めて感じております。
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